22歳童貞が「君の名は。」を読んだよ。
22歳童貞が「君の名は。」を読んでどう感じたか書こうと思います。
新海誠氏の「君の名は。」は来週映画公開だぞ。
小説はもう出てるぞ。
新海誠さんの名を知っていますか?
僕は知りませんでした。(ほしのこえ、秒速5センチメートルなどで知られる有名作家)
一応ネタバレに配慮したつもりですが不安な方は見ない推奨です
日々の生活に疲れ、動物に癒しを求めてズートピアを見に行った僕。
その時、予告で流れた「君の名は。」。
動物に癒しを求めてきたのに青春映画を見せられた僕は疲れからか、不幸にも黒塗りの高級車に追突してしまう。
後輩をかばいすべての責任を負った三浦に対し、車の主、暴力団員谷岡に言い渡された示談の条件とは…。
この予告を初めて見た感想としては、「こんな青春っぽくてキラキラしてる感じのアニメなんて見れるわけないだろ!いい加減にしろ!」。(僕はTARITARIを視聴して精神が崩壊した過去があります)
しかし主人公の瀧くんの声を神木隆之介くんが担当しているということで興味がわいてきました
神木隆之介くんはほんま我々世代の星やで...
あと君の名は。は入れ替わりモノということでしたので、そういうのは大好きです。
22歳童貞の目線で君の名は。を読むと?
映画はまだ始まってないので小説を買ってきて読みました
君の名は。を見てない人向けになるべくネタバレをせずに書いてみようと思いますが気になる人はごめんなさい
・みつはちゃんがかわいい
ヒロインのみつはちゃんがかわいいです
僕はこういうアニメを見ると「なんでクラスのみんなが美男美女やねん...現実じゃありえんでこれは」みたいなことを思うクセがあるのですが、小説を読んでてみつはちゃんは愛娘のような印象を感じたため、いいんだよ。(いいんだよ)(気持ち悪いよ)
・よつはちゃんもかわいい
ヒロインの妹のよつはちゃんもかわいいです
みつはちゃんの妹がしっかりしてるってところがいいよね。(いいよね)
・読みやすい
物語がどんどん進んで引き込まれる、文章が読みやすい ということで、4日ぐらいかけて読もうと思っていたのに1時間半ぐらいで読んでしまいました
読んだ直後は「え、もう終わった!?」となりましたが、それは内容が薄いからではなく高速でページをめくらせる魅力があったからだと思います
さわやかな読了感もgood
・主人公と自分を重ねなかった
22歳童貞的には、こういう物語を読むと主人公と自分を比較してしまうことが多いです。(前述のとおり、僕はTARITARIに精神を破壊された過去があります)
これはキャラビジュアルが決定していた という点が大きかったと思います
まず僕は現実世界であまり女性を見たことがないので、小説で女が出てきてもあまり想像できません
ということでテレビで出てくる女優さんを持ってしてキャラが補完されるわけです。(上野樹里、堀北真希等)
また、主人公には自分の姿を投影しがちなので、「こんな良いオンナと俺(主人公)がうまく喋れるわけないだろ!いい加減にしろ!」という謎の感情が発生してしまい、物語にうまく入り込めません。(本当になんなんだ)
しかしビジュアルが決定されているので、いうなら声も決まってるので、うまく第3者視点で読み進めることができたと思います
他の童貞も、こういうこと思うんじゃないかな?
・童貞特有の純愛好き
22歳童貞的には「ヒロインは主人公のことしか眼中になくて、主人公もヒロインのことしか眼中にない」みたいな状況が好きなんだ。(とても、ね。)
例えば、ヒロインが複数いて「最終的に誰とくっつくんだ~?」みたいな作品あるじゃないですか
そういうのも楽しいんですけど、そうじゃないんだ。(わかるかい?)
君の名は。がその型にはまってるかと言われたら、正直どうだったっけ??という感じなのですが(読み終わったのは1週間前なので)、その片鱗を見たと思います
友達にそういう話をしたら「少女漫画よんだら?」って言われました。なるほど。。
そこで、僕の好きな少女漫画を図2に示す。
図2:彼女になる日
・劣情がなかった(性欲)
僕のイメージする恋愛小説だと劣情を催すキャラが出てくると思うんですよね
例えば小説の盛り上がりな部分で
「ぼくはその小さく震える唇がたまらなく欲しいとおもった。」
みたいな文章があると「アッ...」みたいな。
友達のオナニー見ちゃったみたいな。
その点君の名は。にはそういうことはなかったと思うので、さわやかに読むことができました
(入れ替わりでみつはちゃんの体になった主人公おっぱい触ってたけど)
・主人公が普通
「主人公が普通」というのはオタク的にはどうなんでしょうか?
僕は変に特殊能力があったり、当たり前のように複数の女性から好意を持たれていたり、逆にコミュニケーション苦手属性がついてたり、ピンチの時に突如 覚醒して最強になるタイプの主人公は「え、なんで?」みたいな疑問が先に立ってしまい、純粋に楽しめなくなってしまう、といったことがあるので苦手です
その分主人公は普通の人間です
しかし「地味」とかいうわけじゃなくて、性格や外見とは別の「普通」って意味です
「普通の人間」だからこその行動理念ってあると思うんです
普通の人間だから、気になる女の子のために何が出来るか?
当然特殊能力は使えませんし、人生で突出した経験もありません。普通の人間が、ある異常事態に対して、本心からしたいと思ったことを成し遂げるためにどうするか。
相手に気持ちを伝えるにはどうするか。
その時には、その人間個人の想いが100%出てくるような気がするんです
だから普通の人間である主人公に感情移入しやすかったのか、変なことを考えないで自然に読むことができました
あと、僕が恋愛要素が苦手な理由に昼ドラ要素というか、ドロドロした感じがあると本当に駄目なんですが、その点でもさわやかに読むことができてよかったと思います
ということで22歳童貞でも問題なく読めたし、むしろ色々考えさせられることもあり、読んでよかったと言えるでしょう
しかし君の名は。には最大の問題があります。それは、
・映画を観に行く難易度
映画を観に行く難易度が非常に高いこと。
これが君の名は。最大の問題です
22歳童貞が一人で映画館にいくとするじゃないですか。隣に高校生カップルが座ったらどうすんだお前。斜め前方にカップルがいたらどうすんだお前。
ところで斜め前方にカップルがいたら、映画が本格的に始まる前までの少しの明るみがあるうちはカップルのこと凝視しちゃいませんか?そんなことになったらどうするんですか?僕だって凝視したくないんですよ。僕がカップルの立場だったら凝視されたくないし、凝視してくるやつが22歳童貞?!肝~!童貞が許されるのは小学生までだよね~(血涙)
だからと言って男友達同士でいこうゼ!ってなりますか?男同士でさわやか青春恋愛映画を観て、観終わったあとの二人の感じを想像してみてくださいよ!
いやね、僕は全然良いと思う!
でもね、僕から誘うのは恥ずかしいナ、、、
・さわやか
このブログを書くに当たって、「さわやか」という言葉を結構書きました
この言葉を何度も見ることで、僕は逃れられぬ苦しみを味わっていました
その苦しみのジャンルは「飯テロ」でした
・22歳童貞にならないようにするには?
僕の人生と僕の周りにいる同年代かつ童貞ではない人間の人生を分析して、4つの真理を導き出すことに成功しました。
それは
「カードゲームをしているから童貞 ってのは実際のところ関係ない」
「彼女が欲しいと思わなければ彼女は出来ない」
「童貞を無理やり克服できたとしても、彼女を幸せにすることが出来なければ意味はない」
「自分が童貞であることをネタにしはじめたら終わり」
カードゲームをしている人は参考にしてください。
あと「清潔感がある」・「ネットスラングを喋っているなら控える」・「ちゃんと相手の話を聞いて、相槌をうつ」等も大事だと思います。
22歳童貞としては、恋愛青春モノの小説の表紙とか映画のポスターとかCMとか見ると「どうせ2人の男女が困難を乗り越えて最終的に恋を成就させるんだろ…ハイハイ…」みたいなことを考えてしまい、その先を知ろうとは一切考えなかったわけです
今もそのクセは治りません
ですが君の名は。に関しては、読んだ後にそんなことは思いませんでした
・まとめ
君の名は。は青春要素苦手な僕でも意外に読めたのでよかったです
それにブログを書くために「今考えると、主人公はこういうことを思ってたのかな」みたいなことを色々考えるのも楽しかったです
ほんと読了感がさわやかで
さわやか…?
元気のでるおいしさ
おいしかった。(小並感)